『旨石』を 創作・考案して


『旨石』(うまいし)と云う 和菓子を 創作しました   『御菓子司むらもと』の 『村本賢治』です

     『旨石』という創作菓子が どういう考えや 思いで 生まれたのかを 
                もう一度 整理してみました ^^;


創作菓子を 考える時 『何』を 表現し 伝えたいのか…を 頭の中?で 整理します
(頭で 配合や素材を 組み上げてみては 崩し… 作ってみては 壊し…を やってます)
そこで ある程度 出来てから メモ用紙と ペンの 出番です (^_^)v



『旨石』の『テーマ』は 大きく 『石川県』として考え (大きすぎて 大変 ^^;)

素材や 形 色合い お菓子の種類などを 考え それらを 組み合わせて レシピを 作りました



まず 石川県の 地図を 見ると 山・平野(茶色・緑) 加賀・能登 など いろいろ気付く事が ありますが… ここで 菓子に 使える キーワードを探し 色合いなどの 参考にしました


素材としては 石川産の お米『こしひかり』や 『丸芋』(山芋・自然薯)など 和菓子に 使われる素材も多く  原材料として 取り入れる事に・・・


菓子自体も お饅頭の様な 朝生菓子ではなく 日持ちがして 尚且つ オリジナルと いえるような 新しい物を 目指して 創作に 取り掛かりました


和菓子では 欠かせない 『餡』を使い 『米粉』・『芋』をいかした菓子を考案し その後で 形や 仕上げ方に 取り掛かる事に・・・

緑色は 一般的に 抹茶などを 使う事が 多いのですが
 

朝生菓子以外で 餅草(よもぎ)を 使うのも 珍しいと思い 使ってみました

蓬に 相性の良い 小豆で 羊羹を作り


 完成したのが 『旨石 よもぎ』です




          その後 『栗』 『桜』を創作し   受賞記念に 『蓮根』を 創作しました



ちなみに 私の 考えた 菓銘は 『いしずえ』でした (*^_^*)

     『石川菓業青年会』の 10周年を 記念しての お菓子と 云う事でしたので

          この菓子が これからの 青年会の 礎(いしずえ)に なるようにと・・・

             (また形も 石垣の様でしょ?  いしかわ県の 「いし」も 入ってるし…?)



            なかなか 思いを 伝えるって事は 難しいですね ^^;

                        『旨石 よもぎ』の 創作話 でした