『自己紹介』です・・・


石川県白山市鶴来本町に在ります 『御菓子司むらもと』の店主 『村本賢治』です

・・・が もともとこの地で 生まれ育ったのでは無く 実家は羽咋市です(実家もお菓子屋さんでした) 


高校卒業後『京都』の和菓子屋『鼓月』さんに入社しましたが 僅か1年で 腰を痛め やむなく退社…(T_T) 

しかし 生まれて初めて親元を離れて 寮生活 社会人 和菓子 何もかもが新鮮で良い経験させて頂きました(最低でも5年は居たかったのですが)

一年生にしては 色々な菓子に携わらせて頂きましたし 多くの先輩や友人などに出会えた事も・・・


実家に戻り 治療・養生しながら菓業を手伝い 約1年後・・・ 今度は 県内の和菓子屋さんに住み込みでお世話になりました

ご主人さんと二人きりの仕事場で… 少々息苦しさもありましたが 全て手作りの和菓子づくりは ここでの経験があったからかも・・・

ただ住み込みという事もあってなのか 給料が手取りで3万円弱でした(^_^;)

休みの日 実家に帰ると電車賃2千円を 親が出してくれました… ありがとう(T_T)


そんなこんなの話を聞いた 実家でも知り合いの原料問屋さんの紹介で 別のお菓子屋さんへ・・・(^_^)


そのお菓子屋さんが 『むらもと』二代目の実家でした!

(二代目も実家がお菓子屋で 跡取りのいない『むらもと』の養子さんです)

私も 二代目の実家のお菓子屋の社長(現会長 2代目の甥)の勧めで『むらもと』の養子に・・・

(2代目も 跡取り(子供)が無く 一人目 二人目の奥さんにも先立たれ 当時78歳)

籍は入れましたが まだ二代目の実家の菓子屋さんに勤めていて・・・ 「結婚でもしてから いずれ『むらもと』の店を継いで欲しい」と言われていたのですが・・・


ある日突然!! 二代目が 脳梗塞で緊急入院!!

何の準備の無いまま その日から この地での生活が始まりました!


約1ヶ月の病院通いと 家の片付け 引越しなどなど

幸い 大きな後遺症も無く退院できましたが 仕事も辞め 病み上がりの親父と男二人での生活が・・・


取り合えずお店を開かなくては・・・という事ですが

何も用意や準備されないままの開店です(^_^;)


結婚するまでの約1年は お店(店員)に 菓子作りに 炊事洗濯など家事に 親父の世話 全て一人でする事に… 

それと古い家に 手入れされて無いお店 とてもお嫁さんが来てくれる様な家(店)では・・・(T_T)

少しづつ手を入れ 自分なりに 営業しながら お店の改装や 菓子づくりを一つづつ始めました

(親父も80歳前で男一人 跡取りも考えていなかったそうで 食べていけるだけの仕事しかしていなかった様です)


現在のお店は10年前に新しく建て直したのですが・・・

『自在かぎ』や『柱時計』は初代からのものです(^_^)v

建て直しの時 この部屋の作りをそのまま残して 店舗に利用させてもらいました

完成し開店の時には 2代目が子供の様な泣き声をあげながら「ありがとう!いいがになった〜!」と嗚咽しながら言ってくれました


少しは 親孝行できたかな?


何もかもが 手さぐりで始まった『御菓子司むらもと』です


この店名も自分がつけました 『村本家』に入って 自分の役割は『村本』を守る事 多くの人に知って貰う事? そういう意味や想いで この店名にしました(*^^)v


こうして三代目を名乗れるのも 先代たちが村本を守ってきてくれたおかげです

これからも感謝しながら 頑張らなくては・・・(^_^)v