『工芸菓子ですが・・・』

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『御菓子司むらもと』の『工芸菓子』です

・・・が まだまだ制作途中です (*^^)v

 

工芸菓子は 菓子や菓子の素材でつくるのですが

残念ながら 芯に針金などを使う事があります

 

ブロンズ像なども 中の骨格は針金などを使用しているそうですが

ブロンズ像です

工芸菓子も 中には針金も入っていますが

工芸菓子です

 

こうはっきりと言えるように しっかりと守るところは守らないと

工芸菓子では 無くなってしまいます

 

自分が作る 工芸菓子は 我流・・・・です(^^;)

誰にも教わった事がありません

どうしたらいいのだろう どうすればいいのだろう

どうやったらいいのだろう・・・

それが毎回 向き合う問題です

 

 

まだ若い頃(笑) どうやったら作れるのかと資料を集め

人の作品の写真を見たりしていましたが

完成写真だけでは 見たいところが見えなかったりして

想像するしかありませんでした

 

作り始めた頃に 入手した情報ですが・・・

小鳥の羽毛に脱脂綿を使う・・・とか

色褪せしないように ポスターカラーや染料がいい・・・・とか

艶を出すのにニスを使う・・・とか

 

聞かなきゃよかったような ガッカリするような

裏切られたような情報が 多々ありました

こんなのでは 『工芸菓子』とはいえませんね (T_T)/~~~

 

 

もともとは(?) お干菓子の延長線上にあるのが工芸菓子ではないのでしょうか?

お干菓子は 和菓子で大切なものである 写実的でありながら抽象的でもありますし・・・

観世水のように 完全にデザイン化されていたりするものもあります

そういったものが 和菓子の世界観を表現しているのではないかと思っています

 

和菓子の世界観を知った人がつくる『工芸菓子』で無いと ただの工作になってしまいます

和菓子の魅力を 作品に取り入れる事が出来るのは 菓子に携わる人だけだと思います

色合い 形 使用する素材 省略や誇張もあります

何がどう? その場に反映する事が出来るのか・・・・

作る度に 和菓子らしさって何? そう思いながら 

試行錯誤を繰り返しています (*^^)v

 

写真は・・・

和菓子作りで はさみ菊という技法が上生菓子で使用されますが

それを利用して 細工はさみで切ってみました

細かすぎて(笑) この前 急遽作った道具(?)が

活躍してくれました (^^)/

 

まだまだ 活躍の場面は 続きそうです・・・(笑)