『千歳飴を つくってます』

『御菓子司むらもと』では 『千歳飴』も つくっています(*^^)v


またまた 登場?(笑) 鶴来のお宮さん 『金劒宮(きんけんぐう)』用です

以前は 金劒宮を通じて 金沢神社にも 納めさせて 戴いていましたが

現在は 金劒宮 専属です



一年に 一度っきりの 仕事です (*^^)v


早い方は もう 七五三のお参りが あるそうで ご注文が 入りました



千歳飴は 紅白で 一組になります

細長の姿は・・・?

細く長く 千の歳までと 長寿を願った 姿なのでしょうか?




『御菓子司むらもと』へ来て 初めて 『飴』という物を つくりました

その年の夏に 病で入院した 先代に 教えて戴きました 


やがて80歳の? 病上がりの 先代が・・・

「これぐらいや」と言うのを 頼りに 千歳飴に 挑戦です

既に 注文が 入っています  (なんとか 作らなければ・・・)


砂糖と水飴を 煮詰めます

140℃から 150℃が 一般的な 飴の温度ですが (あくまで一般的ですよ (^_^)/~)

すごい温度です!

触れると 火傷 間違い無し!! ・・・です ^^;



煮詰まった 蜜を 水に浮かべた 銅製の鍋に・・・・

一気に 流し込みます


煮詰める鍋も 冷ます鍋も 銅製です 

熱の伝わり方? 熱伝導率が 良いのが 銅です

どちらの鍋も 先代から 引き継いだ時には?

悲惨な姿でしたが・・・ (笑)


その後 どちらも 当て木をしながら 金槌で 叩きながら 修復し?

クレンザーや お酢と塩で クリーニング?

ようやく こうして 使えています (^_^)/~



鍋の中で 冷えはじめた 蜜は やがて 固まり始めます

鍋の縁から 剥がし まだ固まっていない蜜へ戻し

冷めた 端っこを 剥がし・・・を 繰り返します

まだ この時点では 飴は 透明です


ある程度? 荒熱が抜けると 鍋から取り出し


金属の棒に(固定した) 引っかけて?

引いては伸ばし 戻しては伸ばし?

棒に絡めながら 8の字を書くように 引っ張り 引っかけ 引っ張り 引っ掛けを 繰り返していくと

飴は 冷めながら 空気を含み 銀色から 白色になります


言葉で 説明すると あっという間ですが

これを 実際に 手作業で やってみると・・・

経験者しか 解らないでしょうね (^_^;)

熱いです!! (笑)


和菓子の製造法が 書かれた本でも きっと この程度の 説明になるでしょう?

製造法を 読んで あ〜解った! これなら出来ると 思ったら 大間違いです (^o^)丿


先代から 「これぐらいや」の確認を 聞きながら 引き飴を 始めましたが

素手では 死にそうでした (笑)

もう駄目だ!と 諦めかけましたが

「ちょっと代われ」と 先代が・・・(病み上がりの?)


見事に 仕上げました 


頭で どれだけ 知識を 修めたとしても

経験が 伴わないと 所詮 頭でっかちの 耳年増?


経験から 知識を 学ぶ事も あるのではないでしょうか


職人さんって こういう人達の事を いうのでは ないのでしょうか?


あっという間に 仕上げた 先代も 相当な? 

経験を 繰り返したのでしょうね (^^ゞ