『工芸菓子が 完成しました・・・』


『御菓子司むらもと』の 『工芸菓子』 (飾り菓子)


『深山薫風』です


全て 和菓子で 出来ています (花器は違いますが・・・ ^^;)


石楠花(シャクナゲ)と 蔦(ツタ)で

初夏の風 薫風に揺れる 深山の彩りを 作品にしてみました



まず 一番の主役は 『石楠花』ですが

花の色の 濃淡と ひとつづつの 花の中にも 色の グラデーションが

出来る様に 苦心しました




石楠花の 特徴の ひとつは・・・

花芯です 石楠花は ツツジ科の 植物です

ツツジと同じ様な 花芯をしています


おしべの 先が 全て 上へ向かっています 


これを 再現?するには 前に作った事がある ツツジとは 製法を変えてみました

たくさんある花です 付け方次第では 傾いた 花芯が 出来てしまいます

今回の やり方では 花芯を 揃える事が 出来ましたが(?)

正しいやり方 だったのか どうかは・・・  宿題です(笑)





葉っぱの色にも 色々と 工夫があります


全部で 四色使用しています

(やり直しを していますので 作った葉っぱは 全部で何色なのやら?)


下から順に 上に向かって 色が 明るくなって いるのですが

その中でも 色違いが 混ざっています

葉っぱでも グラデーションを? やっているのですが・・・ 

解りづらいですね ^^;




石楠花の 木です

石楠花を 眺めていると 伸びた茎が やがて 木になっていく?

そんな様子が 良く分かります


木は 干割れ生地を 使用して 焼きごてで 仕上げました

干割れ生地とは 雲平と餡平を 貼りあわせて 表面を乾燥させて 伸すと

乾燥させた 雲平生地が ひび割れた様に なります



この写真の 上の方に 目をやると・・・

葉っぱの 裏側が 見えませんか・・・?


葉っぱの 裏側は 表側と 色が違います 


これも 表と裏と 色違いの 生地を 貼り合わせて いるからなのです

この作業が 結構 時間が かかります


どちらの生地も 薄くのばした後に 貼り合わせ その後に また 薄く 伸ばすのです

気泡が 入ってしまったり・・・・して?

大変です (液晶画面に 保護シートを 貼る あのドキドキに 似てるのでは・・・笑)



そして 脇役・・・? (^_^)/~


自作の 抜き型でも 四苦八苦しました

結局? ギザギザに 作った 抜き型は ボツでした (T_T)


大まかな 輪郭の 抜き型を作り ギザギザは? 後で 加工しました

・・・って事は 時間が かかるって 言う事です (笑)


こちらも 色が 納得いかず 何色も 作ってしまいました


薫風を 感じさせてくれる 色?


和菓子の色? 和菓子らしい色?

それも 難題でした




   ---------------------------------------------------------------


これで 完成と しました  ・・・・が


写真を 改めて 確認してみると・・・?


蔓が 一本抜けていました (T_T)



展示されるのは もう少し後になります それまでには・・・

最終 完成系は? 店内にて・・・?
 

もう何か月も 見ていると 粗ばかりが 目に付き 

「これでいいの?」と 心の声が 聞こえて来ます


花を直したいとなると ふりだしに 戻ってしまいます (笑)


今の 私の 実力は この程度です

まだまだ 納得は いきません


「次こそは・・・」 ですね

あきらめません (^^ゞ



花芯だけで 700本以上は 作っています

最初は 餡平製でしたが 白さが欲しかったので 雲平生地に 変更しました
  


花器? 花台も 自作です


以前作った物を ペーパーで 色を落とし

再度 色付けしました (^_^)/~


(こんな事も やってるから 時間が かかるのですね 笑)



さて どうしましょう?


これだけの 予備が? 残ってしまいました 



もうひとつ 作品が 作れそうですね〜




今は  作らないけど・・・(笑)